私の育った時代はまさに高度経済成長期で、ともに産業公害が激化し環境が悪化するのを目の当たりにして過ごして来ました。
青年期はまさにモータリゼーションの時代で機械いじりの好きが高じて自動車整備の会社を興すことが出来ましたが、自分のかかわる自動車による排気ガスの大気汚染、さらに使い捨てによるゴミ問題と環境の事が常に頭にあり、どうにかならないかと考えていました。
2000年に循環型社会形成推進基本法が制定された時、私は自分の技術でこの循環型社会形成に取り組めるのではないか考えました。
そんな時熱分解装置との出会いがあり、燃やさないというこの装置の有効性に目をつけ、まったくのゼロから熱分解の勉強を始めました。
機械いじりは好きで得意としていましたが、熱工学は全く解らずゼロからの勉強でした。
しかしこの技術を極めれば絶対に役に立つという確信がありひたすら研究開発を繰り返してきました。
そのうちに周囲の協力で大学の研究員として学ばせて頂く機会があり、その技術研究が認められ国連の環境専門者会議で発表するまでになりました。
安全で環境によい装置を究めるために豊富な分析、実証研究を行い膨大なデーターの集積は続きました。
そして20年という年月はかかりましたが、国内外において炭化装置の特許、処理方法の特許、再資源化特許など取得することが出来ました。
その結果、他にはない炭化生成物の再資源化及び製品化並びに活用技術などを確立しました。
(株)FUKUMURAは私の持つ技術と知識、経験をもっと世の中に知ってもらい次の世代へ引き継いでいくのを目的としてスタートしました。
この技術に賛同して頂ける企業と一緒に循環型社会形成の事業化へと取り組み、日本の技術を世界へと羽ばたかせるのがこれからの私の夢です。